睡眠時間が短く睡眠の質も悪い日本人は寝酒に頼りすぎ

日本人の睡眠時間の短さは世界でもトップレベルであることが知られています。日米仏3国での調査によると、日本では睡眠に対する満足度も低く、日中のパフォーマンスも劣っていることが分かりました。

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睡眠時間が短く睡眠の質も悪い日本人は寝酒に頼りすぎ

適切な睡眠時間と睡眠の質とは?


睡眠の専門医である、林田健一先生(スリープ&ストレスクリニック院長)によると、「睡眠時間は人それぞれですが、6〜8時間の睡眠時間は維持したいものです。睡眠時間が短くても長すぎても良くありません。毎日同じ睡眠時間を確保できるわけではないと思うので、一週間に50時間を目安にしてください。一日の平均の睡眠時間が6時間未満だと仕事でのミスや事故、疾患リスクなどが高まります。」


睡眠時間が短くても長すぎても、II型糖尿病の発症や高血圧の発症や脂質異常症の発症リスク、うつ状態になったり、6年後の死亡リスクが高まるなど、様々な研究結果が出ているとのこと。


睡眠は浅い眠りの「レム睡眠」と深い眠りの「ノンレム睡眠」の2種類があり、正常な睡眠だと、レム睡眠とノンレム睡眠が約90分の間隔で交互に現れます。朝方に向けてノンレム睡眠は浅く長くなり、レム睡眠が多くなります。


質の悪い睡眠は、この睡眠のサイクルが崩れ、眠りに付くのに時間がかかる、夜中目が覚める、レム睡眠が少ない、眠りが浅い、通常よりも2時間以上前に起きてしまいます。


これらの症状が顕著になると、不眠症状となります。さらにこの調査で、不眠症状のある人に不眠の自覚および困っているかどうかを調べたところ、米仏では「不眠で困っている」と各々38.6%、36.7%、「不眠を自覚している」と各々21.6%、23.6%が回答しているのに対し、日本は「不眠を自覚している」と18.2%、「不眠で困っている」と14.5%が回答しました。


「日本では不眠症状がある人が、実際に不眠を自覚している割合、不眠で困っている割合も3カ国中最も少なく、『自分の症状は不眠ではない』と軽視する傾向があります。」と林田先生。


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